正式名称は「子どもの健康と環境に関する全国調査」。
2011年1月からスタートしました。
赤ちゃんがお母さんのお腹のなかにいる時から小児期までは、健康な体を作るのにとても大切な時期。この時期は大人より化学物質の影響を受けやすいと考えられているため、子どもたちを対象に調査します。
全国10万組の子どもたちとその両親に協力してもらう、日本で初めての大規模調査で、胎児期から13才になるまでの長期間にわたる追跡調査でもあります。
肥満低所得
なぜ、こんな調査をやるようになったのか…それは近年、子どもたちの病気・不健康が増加しているから。喘息やアトピーなどアレルギーの子どもが増えているというのは、よく耳にすると思いますが、その他にも小児肥満や糖尿病、ダウン症、水頭症、不妊、流産、男児の出生率低下そして自閉症やLD(学習困難)という神経系異常まで様々な心身の異常が年々増加していると報告されているのです。
これらの原因の一つに化学物質などの環境汚染が考えられています。
肘ショックアブソーバ
<原因と考えられる化学物質>
ダイオキシン類(可燃ゴミ処理でも発生しますね。塩化ビニールを使ったラップは避けてね)
PCB(ポリ塩化ビフェニル:電気機器の絶縁油など廃棄物の中にも含まれています)
有機フッ素化合物(虫歯予防のフッ素塗布もこれですよぉ)
難燃剤(カーテンなどにも火災の原因とならないように使われています)
重金属(水銀・鉛・ヒ素・カドミウムなど)
内分泌撹乱物質(ビスフェノールA:ポリカーボネート製のプラスチックに注意!食器や保存容器、缶詰めの缶、なんと哺乳瓶にまで使われています)など
農薬、VOC(ベンゼン、ホルムアルデヒドなどシックハウス症候群の原因にもなっています)
"高校"スポーツ選手のうつ病の女性の学生
どうでしょう、私たちの身の回りには上記の物がたくさんありませんか?
プラスチック容器類、ラップフィルム、フッ素加工した調理器具、知らないで選んでしまった難燃剤加工のカーテン、住宅の接着剤や塗料、殺虫剤や芳香消臭剤、食品の残留農薬などなど、どれも子どもたちが育つ環境からなくなるといいですよね。
そして、今回の原発事故から放射能もこの環境要因に加わりました。
どうぞ、放射能だけを問題視しないで、まず身近にある危険な物とは知らないで使っていた化学物質をできる所から減らしていきませんか?環境中にある放射能とこれらの化学物質による複合汚染で、よりリスクが高くなってしまうのですもの…
放射能を避けるために窓が開けられない方、換気をしないと建材の化学物質が充満した部屋にいることになってしまいますよ。汚れた空気は、鼻から直接脳へ運ばれて健康へなんらかの悪影響を及ぼしかねませんね。
洗濯物が外に干せないという方は、使っている洗剤に合成界面活性剤が入っていないか確かめてみましょう。これも、衣類に残留して皮膚障害を起こす原因になるとも言われていますし、水を汚し微生物による自然浄化のシステムを壊してしまいます。
放射能による害を減らすためにできる事が、私たちにはたくさん残されているという事実を知ってください。そして、知識を得たら子どもたちの未来のために良い選択をしていきましょう。消費者である私たちは、「買う」という行為で社会を変えていけるのですもの。
今後「エコチル調査」がしっかりと継続して行われ、結果が公表されて、健康へ害を及ぼす化学物質の使用が禁止されるように私たちは、この調査を見守っていきたいと思います。
是非、あなたも「エコチル調査」のサポーターになってください。
以下のエコチル調査HPからサポーター登録ができます。
環境省エコチル調査ホームページ
では、次回は「放射能により受けた傷を修復するための食べ方」にいきま〜す。
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