コミュニケーションと計算・集計業務などが超低コストのうえスピーディになるため、仕事のプロセスを根本から変えてしまう。今後もITそのものも進化するが、「T」(技術)以上に、「I」(内容)が重要になってくる
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(1)は、利益は利益率と販売数量の掛け算であることを忘れている。(2)と(3)は、顧客と競争相手の存在を忘れている。(4)と(5)は、現状に満足しているか、問題に振り回されている。
特別に差別化された商品をもっていないかぎり先はない。特別に差別化された商品をもっていたとしても、その商品の寿命と会社の寿命は、限りなく短いと考えた方がよい。
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既存のものでも意味を変え、用途を変えれば、新商品と同じになる。ということは、メーカー以外でもイノベーションは可能ということ。さらに、もっと良くなる何かを見つけて付け加えれば、いっそう付加価値は高まる。そうすると、V字回復も可能になる。
氷河期のように獲物が少なくなった現在の市場環境では、採集・狩猟型の経営から農耕・牧畜・養殖型の経営に変えないと、生き残りはむずかしい。
イノベーション(継続的な改善と革新)を、農耕・牧畜・養殖型経営のための重要な仕事として会社の業務に織り込むこと。
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これは、「市場と、市場に対する御社の認識にギャップが生じていますよ」という市場からのメッセージ。このような場合、変えるべきは、御社の「市場のとらえ方」のほうである。こうしたことが繰り返し起こるようであれば、間違いなく、御社の認識がずれている。固定概念を棄てて、市場に合わせること。
なお、そのサインは、売上、利益、集客方法、売れ筋商品の変化、販売時間帯の変化などに現れる。たとえば、しぶしぶOKした部下の企画が当たる。それは、自分の認識が違っていることのサイン。
このようなことは、成功体験の多い経営者や管理者に起こりがちである。人は老いとともに感性も鈍くなる。にもかかわらず、自分の方が正しいと部下のアイデアを認めない。老害の初期症状である。
負える範囲内でのリスクであれば、やらせてみることだ。現在のような経営環境を経験した人はいない。逆にいえば、この経営環境下では、みなが初心者である。
それならば、現場に近く、発想のやわらかな部下の方の完成を優先するのも悪くない。その成果も、上司であるあなたのものなのだから。
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自社の認識が市場からズレていく現象は、「予期せぬ成功」より「予期せぬ失敗」のほうが圧倒的に多い。たとえば、売れていたものが売れなくなる。あるいは、客数が減るなどが数カ月も続くようだと、変化の兆しである。対策が必要だ。
こうした現象は、商品ライフサイクルが、成熟期から衰退期に向かうときに、しばしばみられる光景である。あるいは、企業自身の高齢化・老齢化にさしかかる頃から発生し出す。あるいは、硬直化した企業では、壮年期・青年期からでも見ることができる。そして、成功と失敗の割合が逆転したときに、企業の衰退が始まる。
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現場に行ってよく見て、現場に行ってよく聞けば、それらが発生していることがわかる。原因が分かれば、解決の手段の方向性が見えてくる。
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たとえば、クリーニング業界全体が落ち込むなかで、業績を伸ばしている宅配クリーニングの成功は、欠けていたプロセスである「顧客がいる時間帯の集配」である。単身者や共稼ぎ世帯の不便を解消した結果である。業者の業務プロセスは変わっていない。欠けていたのは「集配時間の配慮」だけであった。
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また、自動車業界は電気自動車の時代になるとモーターを製造する電機メーカーが、より重要な地位を占めるようになるだろう。
ネット販売のおかげで、小資本でも商品力・訴求力があれば成功できる。その成長もスピードも速い。
さて、御社は、現在、産業構造と市場構造が劇的に変化しているが、そのメリットを、どう取り組もうとしているのだろうか? 不況とばかり嘆いている暇はない。打つべき手は無限にあるはず。
もう一度、事業の原点に返って、(1)顧客は誰か、(2)何を望んでいるか、(3)その望み(ニーズ)を解消する方法は何か、(4)その方法を実現できる商品、その中で差別化できる商品・サービスは何か、(5)それをわが社で提供できるか、などを自問してみよう。こうした問いを発することで、現在の「商品」「市場」「流通チャネル」の間違いに気づくかもしれない。いや、業績が低迷しているのであれば、ぜったいに気付かなければならない。
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『売上=客数×客単価』である以上、人口は、市場の量的変化・質的変化の基本情報である。小さな商店でも、一度、市町村が発表している人口統計をみること。思っていたいのと違う人口構造になっていたとしたら、不況以上に、市場の変化の原因と考えられる。
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卑近な例ではあるが、出来の悪い営業担当者は、一度断られて訪問先には二度と行こうとしない。理由を尋ねると、「あそこはダメです。断られました」と言う。しかも、数年前の話だ。状況は変わっているはずなのに・・・
このような固定概念を覆すのが、「認識の変化」である。それは、個人レベルでも、企業レベルでも同じ。固定概念からは、イノベーションは生まれてこない。
厳しい経営環境であるが、常識・固定概念・思い込みを疑ってかかることから始めよう。私がお客様企業で実現している「V字回復」の源泉も、そこにある。
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また、優秀な人材でなければ立ち上げることができないし、中堅・中小企業では、優秀な人材を、そうした長い期間、利益があがらない開発に縛りつけることはできない。
このような理由から、中堅までの企業にとって、新しい知識でのイノベーションは非効率である。リスクを負ってナンバーワンになろうとする場合は除き、技術ではなく、その活用方法(商品開発)で利益をあげる方法を考えた方が確実である。戦略タイプいえば、創造的模倣(パクリ)戦略、柔道戦略がお勧め。
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技術型のアイデアで創業者する人の大部分が、開発資金が続かずに消えていく。しかも、彼らは能力の高い人たちだ。大企業は、資金が続くだけに表面に出ないだけだ。アイデアだけでイノベーションを起こすのはむずかしい。
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ただし、熟知した市場か核技術以外での多角化は厳禁。ほとんどの場合、良い仕事は分析から始まる。イノベーションも仕事だから、その手順は変わらない。計画的に取り組まなければならないことも変わらない。
それは、既存の商品や流通チャネルはやがて古くさくなり、使えなくなるからだ。しかし、目の前の仕事に忙殺され、イノベーションを体系的かつ計画的に取り組んでいる企業は少ない。
この目先の仕事(現在の仕事)ばかりから脱却するための思考法はただ一つ、「現在」のスパン(時間の幅)を変えることだ。今日を現在としている人は1週間を現在に、1週間を現在としている人は1か月を現在に、1か月を現在としている人は半年を現在に、半年を現在としている人は1年を現在に、1年を現在としている人は3年に、現在に変更すること。販売担当者や製造担当者から社長にいたるまで、今日や今月ばかりの仕事をしていたのでは自転車操業から脱却することはできない。
本当は、社長以下、「現在」のスパンを一致させる必要があるが、一人ひとりがスパンを長くすることからはじめてみよう。少なくとも、上の階層ほど、数年単位の長期的なスパンをもつ必要がある。
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継続的な改善は、将来も現在の延長線上にあるときにのみ有効な「より良く」「より速く」「より安く」の発想。もう1つの革新は、「より新しい」「より違った」からの発想。とくに変革期に有効。
ゴールが決まらないとペースがわからない、走る方向がわからない。陸上競技だけでなく、仕事も同じである。また、掛け声だけでも人はやらない。ムダな仕事でも、あればやるのが人間だ。また、評価に結びつかなければ、リスクを冒してまでやる人はいない。イノベーションもまた、日常の業務にまで落とし込まなければ、成功しない。
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問題の定義とは、決定要因を発見すること。最優先して変更し、行動に移して実現したい「何か」のこと。
なお、決定しないことも一つの選択肢。上記は意思決定の基本プレーだが、まずは基本に忠実であることが大切。応用は基本が身についてから。これもスポーツの上達方法と同じ。
意思決定は問題解決と言い換えることもできる。この場合の問題には、(1)発生型:起こってしまったという問題(事故やクレーム)、(2)探索型:さがす問題(改良・改善)、(3)設定型:つくり出す問題(革新)、の3種類がある。
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意思決定が過度に上司に集中すると、責任を取らない・考えない社員となり、人材が育たない。意思決定のルールを確立したうえで、負えるリスクの範囲内で経験させることが、人材育成の重要なポイントになる。
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NPOは利益を目的としないが、良いNPOは、収支をきっちりと合わせている。たとえ、寄付金に頼ったとしても、寄付をしてくれる顧客満足に応えなければ、寄付は集まらない。寄付と売上げの違いこそあれ、顧客満足を提供していることに変わりない。企業も、理念・方針・戦略・目標の展開という意味で優良NPOを見習うべきである。
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要求水準の高い顧客に受け入れてもらうと、波及効果も大きい。高いレベルの仕事が身につくと、市場や顧客開拓がしやすくなる。「狭き門より入れ。滅びに至る門は広い」と新約聖書も教えている。妥協はいつでもできる。まずは、差別化という狭き門から入り、顧客満足を獲得しよう。
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「3人寄れば文殊の知恵」ということわざがあるが、ゼロを掛け合わせても、ゼロにしかならない。会議は、生産的な意見を持った人がいて、一方に、やる気はあるがやり方がわからない人たちがいる場合にのみ、意義あるものになる。
あるいは、生産的な意見をもった人たちが意見を出し合うことによってさらに生産的になる。この原則がわかっていなければ、会議は時間の浪費にすぎない。時間つぶしの会議からは、何も生まれてこない。他の仕事と同じように、「目的の明確化」「事前準備」「参加者の貢献」が必要である。
なお、効果的・効率益な会議運営のためには、(1)会議の目的を明確にする、(2)司会をしながら意見を述べないこと、(3)参加者は最初から貢献に焦点を合わせること。
(1)は、伝達か、情報の共有化か、意見の交換か、何かの決定かを明らかにする。(2)は(1)の目的に合わせて司会者を変えればよい。意見を言いたい人は司会をしないこと。(3)は(1)の目的に合わせて、参加メンバーに何を要求しているのかを、あらかじめ知らしめておくこと。
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それが努力をコストだけで終わらせない商品やサービスを生み出す秘訣である。なぜならば、最終的に判断を下すのは、顧客だから。
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このように、価値戦略とは、モノを売るのではなく、それを買って得られる効用を販売する戦略。製品とはある「原料から造った品物」。商品とは「売る(売れる)ための品物」。
ちなみに、製造者・販売者からみた商品価値とは、多機能・品質・コストの高さ・技術力・手間暇をさすが、購入者からみた商品価値とは、便利さ・単純・割安感・満足感である。
売っているのはモノ(目的)、買っているのは買って得られる効用(手段・満足)。この違いを理解しなければ、売れる商品を提供することができない。
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私たちが日ごろ利用している電車もバスも飛行機も、ボーリングも遊園地も映画も、DVDも化学雑巾も旅行用バッグも、サービス業と言われる多くのものが、すべて、そのものを買っているのではなく、一回当たりの使用料を払っている。現在、売り渡しのもので、そのようなものはないか?
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"心"と脳"の違いは何ですか?
多くの人が、自部署のみの仕事で完結している。何のための仕事かは理解していない。仕事と書いたが、そういったものは「動作」にすぎない。企業において、自部署の仕事というのはありえない。あるのは、「企業の仕事」である。
すべてが、企業の仕事であり、企業の生産性向上であり、企業の利益、企業の損失である。
一度、関係(貢献)分析を行ってみることだ。そうすれば、他部署との関係が変わるし、仕事の内容が変わり、生産性が向上する。
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「現在の仕事」を、目の前(1週間から3ヶ月)の仕事にせず、2~5年単位でとらえ、その期間内での成果とは何かを考えれば、短期と長期の成果がつながり、バランスのとれた管理者になる。ただし、「考えることが仕事の中心」にならざるをえない。
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私も毎月が10月(神無月)であってほしいと思っている一人。こなす仕事・流すような仕事ぶりに成長の可能性はない。仕事は、常に完璧を目指すべきだ。しかし、ビジネスは芸術ではない。コストと時間に制約がある。かつ、完璧とは、「誰にとっての完璧か」という問題もある。
職人気質がなければ優れた仕事はできないが、ビジネス気質がなければ事業として成り立たない。仕事は、この2つをバランスさせなければ完璧な仕事とは言えない。
また、「今までで一番よかった仕事は?」と尋ねられたら、「次の仕事」(ネクスト)と答えられるようにしたい。ドラッカーもチャップリンもそう答えていたように。
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決裁権限が多くなるほど、つまり昇進するほど自制が求められる。裁量権が増すということは勝手な振る舞いが許されるということではなく、責任が重くなるということである。このような前提を踏まえたうえで、継続的に業績を上げようと思えば、「特効薬などない」ことを認識すること。
短期と長期の成果を上げようと思うならば、(1)ビジョンと目標を示し、(2)それに必要な基本業務と基礎知識を明らかにし、(3)ヒト・モノ・カネ・時間を配分し、(4)徹底的にやり抜く、だけだ。
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主な活動にはどのようなものがあるかは、市場のセグメンテーション(細分化)とポジショニング(市場での地位)、対象市場・対象顧客・対象商品・流通チャネルから考え、それにふさわしい職能(仕事)を抽出し、組織立てていくこと。固定概念で製造・購入・経理・営業・・・と考えないこと。この発想では、戦略を実現するために「どのような仕事が必要か」が見えてこない。
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つねに会社としての最終目的を視野に入れた仕事をしないと、仕事そのものが顧客や会社への貢献ではなく、弊害になってくる。
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以上の理由から、量的・質的に成長する意欲がなくなったときは、ゆでガエル状態に陥る前に売却するか、廃業するほうが賢明である。
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社外的には、ますます提携(WIN-WINの関係)を意識した、組織的活動が必要になる。そのため、複数の企業で構成するネットワークに参加できる「秀でた何か」が重要になる。社内的には、経営者や上司が経験したことのない現場の仕事・部下の仕事が増える。だから、努力の方向を揃えるための価値観・方針・戦略がますます重要になってくる。
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雑学と知恵の違いは、知っていることを仕事に活用できるか否かである。たとえば、雑学もクイズ王として、活用できれば立派な能力に代わる。勉強好きなサラリーマンも多いが、勉強のための勉強では雑学と変わらない。
情報や知識は、練習により使えるようになってはじめて意味がでてくる。学んだら使ってみること。使いこなせるまでになること。知恵は数ではない。質である。
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そして、結果が出てから、「運が良かった」「やり方がまずかった」「やり方が足りなかった」「タイミングが悪かった」と評価すること。ただし、「運が悪かったから失敗した」とは絶対に考えないこと。
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家庭でも、乳児と幼児・児童・生徒を扱いが違うように、乳児は幼児にできて当たり前のことができない。同じように既存事業と新規事業は違うように扱うことができない。そうした意味でも、「三つ子の魂100まで」という諺もあるように、躾も教育も必要になる。
期待は大きいが、実際にどう育つかわからない。という視点で(1)~(4)を見ると、理解しやすい。
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中小企業あるいは規模に関係なく商品群が一つのときは、機能別組織の方が効率的である。上記に該当する企業でも事業部制をとりたがる経営者もいるが、多くの場合、任せるだけの人材がいない。そのため苦戦を強いられている。事業は人が運営するのであって、商品が自分自身で運営するわけではないからである。
だから、トップの人材がいない事業部では、せっかくの魅力的な商品が王子様に出会う前の白雪姫のように、眠ったままになっている。
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部署によっては、投下資金の回収には長期間を要する。結果が目に見えにくいうえに、もっとも高価につく投資。しかし、その見返りは大きい。
体系的な実施が必要なため、帳面消しの仕事では浪費に終わるもの。企業で最も投資の対象にしなければならないものが人材。資金がなければ教育・訓練に時間を投資しよう。練習せずに試合ばかりしていても、強いチームにはなれない。毎日の練習が、チーム力をアップさせる。現場力は研修だけではない実現できない。教育・訓練が必要だ。
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競争のない世界に持ち込むことは必要だが、その状態が長く続くと誤解しないこと。多くの場合、魅力があればある程、「パクリ」や「創造的模倣」で、競争相手が現れる。必ず現れる。だから、質的成長は、欠かせない。目標を達成したときは、次の準備に入るときなのである。
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(1)は、良い時ばかりは続かない。反対に、悪い時ばかりも続かない、(2)は、必ず起こるけれど、いつ頃起こるかわからない、(3)は、いつ頃起こるかわかるが、どれくらい起こるかわからない。これらを併用すると、環境はある程度予測できる。
なお、データだけに頼らず、五感でも感じること。ただし、人口構造だけは底流もトレンドもわかる唯一の例外。
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社会や顧客の「困った」の解消が事業(ビジネス)だから、現在はビッグチャンスのはずである。そう考えると、これだけ皆が困っているのだから、チャンスは無限にある。では、どうとらえ、どう対応する? もちろん、これまでのやり方は通用しない。
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誰にもチャンスとわかるものに、そのまま飛びつくのは「強者の戦略」であって、弱者にとっては「破滅への序奏」なのかもしれない。もし、中堅・中小企業がチャンスをものにしようと考えるのであれば、市場を絞り込み(セグメンテーション)、さらに「差別化のための一工夫」を加えること。
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そもそも顧客の「困った」を解消する手段を提供するのが企業である。一般的な脅威と言われるものは、すべてチャンスととらえなければならない。そのために必要なことは、分析である。
まず、顧客をよく観、顧客からよく聴くこと。また、環境の分析だけではなく、社内に保有するあらゆるノウハウ、提携や連携を視野に入れて他社を観察し、分析することである。
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なお、本来の業務とは、戦略思考を持ち、全社の現在と将来の目標達成に責任を持って貢献するために「マーケティング」「イノベーション」の機能充実、「生産性の向上」に果敢に挑戦すること。企業の現実をみると、経営管理者の育成が必要かつ急務であることがわかる。
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今の不況が回復したとしても、かつてのビジネスモデルは通用しそうにない。だから、これまでとは視点を変え、仕組みを変え、活動を変えないと、企業の存続はありえない。
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複数の人が協働する場合には、必ず判断基準が必要になる。精神的な基準が経営理念ならば、事業にかかわるすべての実務の基準になるものが経営戦略である。多くの中小企業で、その基準がないのが成長できない理由である。
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利益目標がない研究開発部門などにこそ、戦略とのリンクした目標による管理が必要不可欠となる。営業部門や製造部門では、あたり前のように売上、利益、コスト、生産性などが仕事の前提にあるが、管理部門や研究開発部門は、意識しないとそれらのことは頭から外れてしまう。
その結果、部分最適となり、仕事のための仕事(趣味?)になってしまう。
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横並び意識、習慣でやっている業務、売上を上げるだけの取引、待ち時間の多い業務フロー、仕事ぶりと給与が一致しない幹部社員などが、浪費コストの代表例である。
生産的な業務に関するコストは、「コスト管理」よりは「成果管理」を行うこと。そうすると「コスト額」ではなく「コスト率」の発想が出てくる。
また、監視コストなどは、監視しなかった場合に発生するコストとの比較で判断すること。
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コスト管理で必要なことは、「顧客の支払う金額」から考えていくことだ。自部門や自社でのコストから考えるだけでは足りない。商品購入の決定権をもつ顧客が支払うコスト(価格)を、顧客が受け入れてくれるかどうかである。それでコストの絶対額も決まってくる。
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(1)売上げや利益を生み出す生産的コスト、(2)会社を運営する上で不可欠な経理などの補助的コスト、(3)悪いことが起こらないようにする調査などの監視的コスト、(4)お客様にも自社にも貢献しない浪費コスト。
その活動をいくらかけてやった結果、どのような成果を生んだか、生みそうかを考えること。多くの場合、コスト・パフォーマンスが合わないことがわかる。経営革新のチャンスである。
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コンピュータは愚鈍だが、忠実な道具である。指示したことは間違いなくスピーディにこなす。しかも愚痴を言うこともさぼることもない。
人間がコンピュータの仕事ぶりに優ろうと思えば、推測、統合、柔軟、いたわり、励ましなど人間特有の能力を発揮するしかない。ただし、万能ではないことを、常に意識しなければならない。
決して万能ではない道具としてのコンピュータを使うのは人間であって、その逆であってはならない。
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コミュニケーションは受けて次第で成立するかどうかが決まる。だから、相手のわかる言葉で、関心を引くように、要求すべき内容を明らかにして、発信しなければ効果がない。そのためには、目的・目標・進捗(しんちょく)状況などの情報の共有化が前提となる。
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"体重を得るために何を食べる"
仕事の道具として大きな役割を担っているコンピュータだが、クラウドコンピューティングの世界では、自社内にコンピュータが不要になるため、パソコンさえあれば、ソフト導入が不要になり、あるいは、保守サービスコストも激減(不要?)するという。 また、TV会議など通信の発達で移動せずに仕事ができるようになる。
そうなると、ますます参入障壁が低くなり、競争が激化するため、「総合○○」が通用しなくなる。あるいは、一極集中が進む。したがって、強みの事業の選択と、それへの経営資源の集中にすることが必要不可欠になる。
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ただし、お金だけ、地位だけで惹きつけると、よりよいお金と地位の誘惑があれば去っていく。また、周りの人との摩擦も生じる。仕事そのもの、会社そのものの、働きやすさの魅力で惹きつけること。
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企業は、顧客満足を提供するための仕組みである。これを忘れている企業があまりにも多い。とくにニーズが変化するときに忘れがちになる。
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商品の意味を再定義すること。サービスの方のウエートが大きい場合もあるし、納期や品質、対応力が購入の決め手になる場合もある。
企業にブランド力があれば、企業自体が商品になり得る。しかし、トヨタの品質問題のように、数十年かけて築いてきた信用(ブランド)を瞬時に失うこともある。
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仕事とは、作業に知識(ノウハウや技能)を適用すること。考えることや創意工夫することが、ますます仕事には必要になっていく。
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また、オペレーション的には「徹底」で実現することが可能。
ボクシングや柔道などの格闘技には、体重別にチャンピョンがいる。何を差別化し、どの分野のどのクラスでチャンピョンになるかを熟考すること。その際、何が得意かよりも、他社と比べて何が秀でているかを基準に考えること。顧客は、御社の得意なものではなく、他社より秀でたものにお金を払う。
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生産性を左右するもっとも大きな要素の一つが「時間」である。人は、どのように優秀な人でも、同時に二つのことをすることができない。何をするか選択し、それにヒト・モノ・カネを集中したときに、差別化を実現することができる。企業は個人の集まりだから、その原則が適用できる。
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仕事の目的を考えると、やっている仕事そのものが無意味になることが多い。今の仕事は過去の意思決定に基づいてやっているもの。その意思決定をしたときとは、経営環境も仕事環境も様変わりしているはず。だから、定期的に仕事の意味を確認する必要がある。
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時間を創り出すことはできないが、部下の育成や外注で、自分しかできない生産性の高い仕事をすることができるようになる。時間をチャンスと見、経営資源と見ることで、扱い方、過ごし方も変わってくる。人は、一度に一つのことしかできない。時間を何に使うかで人生も業績も決まってくる。
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資金については、需要の見通しが大切である。設備資金しろ、運転資金にしろ、計画がしっかりしてこそ、ある程度の見通しが立つ。
また、絶対額も必要であるが、増減の傾向を知ることも大切である。また、短期的には、利益よりもキャッシュフロー(資金繰り)の方が重要である。
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事業とは、顧客が進んで支払ってくれる商品やサービスを提供すること。その顧客にとって、競争商品やサービスより魅力がなければ成立しない。このことを忘れがちな人が多い。そのため、自分にとって魅力的なものを売ろうとする。それで売れるわけがない。金を支払うのは顧客であり、購入の決定権を持っているのは顧客の方だから。
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環境変化に適応するために「イノベーション」(事業目的の再定義)が必要になるもの。「不易流行」という言葉がある。本質は変わらないが、表現は変わっていくという意味。それは、「幸せを望む心は変わらない」が、「何を幸せと感じるか」は、時代や状況によって変わっていくということ。
幸せと感じるための手段を、商品やサービスとして提供するのがビジネスだから、提供する範囲を決める「事業の定義」も変わっていかなければならない。
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なお、同業種の集まりが業界や産業、ニーズの集合(群)が市場である。つまり、企業側から見た集まりが業界や産業で、顧客目線を基準にしたのが市場である。
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上記を測定することで、(1)では成長性、(2)では将来性、(3)では効率性、(4)では健全性や安全性、(5)では事業の有効性を知ることができる。
この5つの評価指標を用いれば、単独の指標ではわかりにくい現在と将来のバランス、目標間のバランス状況が把握できる。
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企業は、社会問題や不便・不足など「困った」に対して、自らの強みを活かした事業化で貢献する存在である。この視点で探せば、ビジネスネタはいたるところにある。それらの「困った」の解消に積極的に取り組もうとすれば、不況、不況と騒いでいる暇などない。
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組織構造は、戦略によって決まる。小さな会社が、実質的には「課」や「係」に過ぎないものを権限も与えずに「事業部制」として運営しているケースがあるが、害はあっても、あまり効果はないと思われる。
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既存の顧客や市場は、それぞれにライフサイクルがあるから、自然減が避けられない。そのライフサイクルを視野に入れて、常に新市場の開拓の可能性を探ることだ。
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中小企業は、移動距離を伸ばさないためにも、この市場浸透が望ましい。移動距離が延びると、忙しい割に成果は出ない。にもかかわらず、働いているような気になってしまう。移動時間自体には何の価値もない。
ちなみに私は、市場浸透とは関係ないが、毎日の移動時間をなくすために、自宅マンションの隣のマンションに事務所を借りている。通勤に意義を見出せないからである。
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管理職を例にとると、上から言われたことを不十分に下に伝えるのが作業、しっかり翻訳して、部下の動きに翻訳してやるのが仕事。予算づくりにおいても、前年比○○%で組むのが作業、自社の戦略目標への貢献や、市場動向を勘案して組むのが仕事。
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人から刺激を与えてもらおうと考えるような受け身の姿勢では、良い仕事はできない。会社の目的と目標に沿った自らの目的と目標を立てて、仕事に取り組むこと。
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従業員には、給料だけでなく、精神的な満足も必要である。成果を上げているNPOで活動する人たちの報酬(見返り)は、そこで働く仲間との人間関係もあるだろうが、社会に貢献しているという「精神的な満足」だけである。
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ドラッカーは、「ビジョン」と「目標」を持って仕事に取り組めと述べている。この2つがあれば、仕事が「苦役」から「喜び・楽しみ」に変わる。なぜなら、自分自身の成長に飽きることも、面倒くさくなることもないから。
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法令順守(コンプライアンス)や倫理・道徳に従うのは、社会的責任以前の問題である。たとえば、ダイエーは「価格破壊」で、松下電器(現パナソニック)は「家電の普及」で、トヨタは「エコカー(プリウス)の先陣を切ったこと」で社会貢献した。一般的に考えられている雇用や納税・メセナ・その他は、二義的な社会的貢献にすぎない。
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私の事例だが、経営コンサルタントは山ほどいるが、ドラッカー・コンサルタントを表に出している人は少ない。ドラッカー・コンサルタントを名乗っても、実績のある人は、ほとんど皆無である。実績を積んでくると、自分の名前で売りたくなるからだ。そこにニッチ(すき間・小さな差別化できる市場)が生じる。皆さんにもこのような領域がないだろうか?
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経営資源(ヒト・モノ・カネ)もほとんどが外部から調達している。ノウハウさえも、オリジナルなものはごく一部にすぎない。ということは、販売のみならず、管理面でも外部に目を向けなければ、最適な仕組みはつくれないということだ。だったら、今日以降、どこをみて情報の収集と働き掛けをすべきか?
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ある分野でヒット商品が出るとすぐに類似商品があふれるのも同じ発想。巷には、特許を持つだけの技術が山ほど眠っている。足りないのは市場志向であり、目的意識であり、探す努力である。プロ野球楽天球団の野村元監督のように、再生工場になろう。そうすれば、市場が満足し、特許を持つ企業が満足し、業績が伸びる御社が満足する。
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企業が売っているモノと、顧客が買っているモノは違う。企業は「顧客満足」は売れない。満足の手段を売っているだけだ。これが、マーケティングのスタートである。商品とは、マーケティング(企業活動)のスタートではなく、顧客に対する最終的な提案形である。
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寿命があるのは、動植物だけではなく、商品も同じだ。それなのに、売れ行き商品が永遠に売れ筋であると思いたいのは、それが、単に自分たちの関心ごとであり、希望であるからだ。その証拠に、他社の商品が未来永劫に売れ続けるなどとは決して思わない。だから、主力商品が売れているときに、次の準備をすること。
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上司のマネジメントを意識する人は少ない。「上司には、自分の方が従うもの」と決め込んでいる。しかし、仕事ができる人ほど、上司をうまく使っている。社長以外は、「上司をうまく使うこと」が、仕事ができる必須条件である。
ちなみに、経営者は社外の人、とくにお客様を上司にしよう。
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情報の流れで会社をとらえるようになると、管理職の役割が明確になる。そのため、現在の管理職のほとんどが、機能していないだけでなく、障害になっていることが浮かび上がってくる。
単なる中継器では、管理階層を経るごとに、情報の質が落ちる。
トップの意向が十分に伝わらないし、下からの情報が偏向したり、ショートしたりする。このような状態で、会社がうまく機能するのだろうか? では、どうする?
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なぜ大麻は違法ですか?
人口構造の変化は、確実に起こるが、企業経営においては、中・長期的な環境要因になるため、対処すべき要因としては、どうしても優先順位の低いものになってしまう。しかし、所得の動きなどは、景気変動に左右されるため、短期間に企業経営に影響を与える要因である。
自転車操業から抜け出すためにも、目を離してはいけない環境要因である。
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十分、自立・自律できるのに、教育されていない人が半分。どんなに教育しても自立・自律できない人が半分はいる。この現実を無視して「目標による管理」や「指揮命令」を一辺倒に行っても、最高のパフォーマンスは得られない。まずは、個々人の能力を見極めるために、試行錯誤してみること。いずれにしろ、自分があきらめた時が限界である。
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ロックの大御所、矢沢永吉さんも「何か一つできればいい」と言っている。何でもいいから、他社(他人)より秀でた何か一つできることが大切なのだ。そのような人が活躍できる環境を整えることが、経営者・管理者の仕事である。
あら探しからは、人材は育たないし、人材も寄って来ない。仮に集まっても、よい仕事はできない。
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ほとんどの企業で、新しい地位に就いた人たちに、その役職で求められることを教えていない。よくて、職務分掌がある程度だ。ただし、その職務分掌は、責任と権限を網羅的に書いているだけで、実務には程遠い。
大手企業では、新任監督者・管理職研修を行っているが、一般論的な内容を教えているだけだ。もっとも高価で貴重な経営資源を、このようにいい加減に扱っている。少なくとも資金や機械設備と同じ程度に扱えば、その部署の生産性は飛躍的にあがる。
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すべてに秀でている人はほとんどいない。まして、中小企業に、そのような人が入手してくることはない。何か一つ秀でている人が入手することさえまれである。だったら、(1)どのような仕事ができる人、得意な人が必要なのか、(2)どのような欠点・欠陥は目をつぶれるか(3)その欠陥は、誰がどのようにしてカバーするかを明らかにすれば、生産的な会社にすることができる。
また、(1)普通の人が、良い仕事・必要な仕事をするために、どのような能力をもった人が、何人必要になるか、(2)そのために、どのような育成カリキュラム・スケジュールを組むか、を考えなければならない。
目標達成は実行を伴わなければならない。企業の成長を望むのであれば、唯一の経営資源である人材にも、上記のような目標が必要である。社長が一人で、バタついている企業では、現状維持さえ望めない。
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市場戦略は、絶対的な規模、相対的な競争関係、市場の見通しをベースに、事業目的・自社の強みから選択すればよい。強みが競争優位になるまで、市場を細分化(セグメンテーション)して、その中の一つに集中(ポジショニング)すること。
また、モノからではなく、事業目的(定義)を再定義することによって、同じ商品でも、違った市場になる。たとえば、呉服は、「斬新なデザインの洋服へのリフォーム市場」になる。
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責任には、権限が必要であり、責任と権限には、前提となる目的が必要である。会社の目的とビジョンと目標から、個人の貢献が明確になる。責任と権限は、その貢献のために必要なものである。さて、御社は、この流れができているだろうか?
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私が人事制度の作成を支援するときには、監督職から上を、一般的な監督職コース・専門職コースとせずに、管理職コース・専門職コース・普通職コースの3つの路線をわかるようにアドバイスしている。
管理も出来ない、専門知識もない人がいるからだ。監督職・管理職は、担当職の上位職ではなく、監督・管理という専門職だ。ゼネラリストはそれに相当する。
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学び方は人それぞれである。読んで覚えるタイプ、聞くタイプ・書くタイプ・見るタイプ・マネてやってみるタイプ。どれがよいかではなく、自分のタイプを知ることが大事。それが効率的な学び方である。ただし、効果は、(5)のできるまで実行しないと絶対に出ない。
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そのための自問は、(1)やっている仕事は報酬に見合っているか、(2)もっと生産性を上げる方法や仕事の対象はないか?
成果を上げるのは、習慣である。習慣になるまで、成果を上げる方法を徹底すればよい。そのための第一歩が、「顧客に対する貢献」や「そのための自分の責任遂行」である。
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この経営環境下では、前年比110%の売上げアップを目指す方が、150%アップ目指すよりもむずかしい。110%では、今までのやり方で「もっと頑張ろう」とするからだ。
しかし、150%では、根本から変えないと達成できない。150%のためには、(1)だけでなく、(2)(3)も必要になる。それが、戦略的な発想であり、現在と将来を同時に経営することになる。
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成功するまであきらめないこと。成功を、さらに成功させること。ただし、売上げや利益の変化、顧客の反応、競合の動きなどを、しっかりと見ておくこと。そうしないと、成功へのしがみつき、裸の王様になってしまう。
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経営には、アイデア以上に実行力が大切である。実行がなければ何事も成し遂げることができない。特に企業経営の場合は、資金と活動のバランス、すなわち、マネジメント力が必要になる。
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評価指標は複数持つこと。たとえば、小売店舗であれば、同業他社緒の比較、店舗当たり、坪あたり、一人当たり、商品ごとの売上高や粗利・営業利益など指標が一つだけでは、現在と将来のバランス、目標間のバランスは図れない。
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日々の生産活動の改善だけに目を奪われている管理者がほとんどだ。しかし、そもそも「その仕事をやるべきどうか?」は、思考の中に入っていない。本当の生産性向上は、その「そもそも」の部分が圧倒的に大きい。
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今期の生産性のみを向上しようとすれば、投資を抑制すれば実現できる。しかし、それは、「将来の成長の芽や利益」を削ることになる。目標も「収入と支出」「将来と現在」のバランスが大切である。
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従来通りの市場や他社がつくった市場に乗っかっているだけでは利益を出すのは難しい。差別化・独自化する何かを身につけること。無から有は生じないので、もっとも手っ取り早いのは、たとえば、他の商品・他の市場・他の国で行なっているものを「自社の原材料でできないか?」の視点で考えてみること。
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良いか悪いか(適正)ではなく、合うか合わないか(適性)の問題である。どんなに良くても合わなければどうしようもない。
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良いものはたくさんある。やりたいことも山ほどある。しかし、ヒト・モノ・カネ・時間が足りない。少しずつ、すべてをするよりも、一つのことに絞り込んだ方が成果に結びつく。
それがLED(発光ダイオード)分野で広く浅く先行したソニーより、特定分野(TV)に集中したサムソン電子の方が業績を伸ばしている理由である。
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核(コア・コンピタンス)技術を中心に事業展開できるようにすること。たとえば、私の場合は「ドラッカーの経営理論を分かりやすく伝え、応用できる技術」を使って、業績伸長やV字回復を支援することをビジネスモデル(仕組み)にしている。だから、対象とする業種業態は問わない。
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市場を再定義してみること。たとえば、食材であった「こんにゃく」や「ニンニク」を健康食品としてとらえ直してみるようなものである。食材の場合だと、もともと生命維持(健康を含む)が目的でもあるので、多くの食材で再定義が可能になる。どの事業でも「そもそも」から考え直すと、まったく違った効用(事業目的)が出てくるはずだ。
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しかし、相関関係は完全に一致しているわけではない。たとえば、「相対性原理」を発見した物理の天才アインシュタインは、バイオリンが大好きで一日4時間は練習していたという。そして、「バイオリンが上手になれるのだったら、何も要らない」とも言っていたそうだ。
しかし、いつまで経ってもバイオリンは上達せず、社会に貢献したのは物理の分野だった。これは重要な示唆である。経営者もこのことを肝に銘じること。社会には、強みでしか貢献(企業の場合は売れる商品やサービス)できない。
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会社は自ら変革のための組織である。ときには経営環境に適合することでニーズに応え、ときには新商品・新サービスの提供という形でニーズを創り出す。両者に共通しているのは、固定ではなく変化である。
と言うことは、変化し続けなくては、会社ではなくなる(倒産)ということだ。
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事業部長は、目標達成に必要なヒト・モノ・カネを確保して、さらにトーナメント表を、自分をトップにして、下に分割していく。
以下、部長、課長の順に同じことを繰り返していくと、全社目標の達成に必要な仕組みができあがる。これが組織化である。
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(1)管理階層の肥大化、(2)目標の貧困や混乱、(3)権限の過度の集中、(4)無能な者の放置。
(5)部門間問題の頻発、(6)多すぎる会議、(7)他人への気の遣いすぎ、(8)職責をもたない人ののさばり、(9)戦略と連動しない度重なる組織変更、(10)経営層や管理層の年齢の偏り。
上記は、「規模により該当しないものもある」と思われがちだが、すべての規模に共通している。(7)は顧客よりも上司を向いて仕事をしている人を想定すればわかりやすい。(10)は高齢での偏り、若年での偏りの二通りがある。
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組織文化は、その組織のトップが、何を・どれだけ言うかで形成されるのではなく、何を・どれだけ行なうかで形成される。経営は、口先ではなく実行がすべてである。
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専門化(技術やノウハウの高度化)すればするほど、その利用価値は高まる。それを有効活用するために商品群や新規の事業に出るのが多角化である。つまり、専門化と多角化は別々のものではない。
私の場合、ドラッカーを突き詰めようとすること(専門化)によって、著書という私にとっては新市場で新商品(多角化)を実現することができた。
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チームごとの「成果とは何か?」「生産性とは何か?」「品質とは何か?」などをしっかりと定義すること。そうしないと、趣味人の集まりになってしまう。
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他人のことをあ~だ、こ~だ言う前に、自分の役割をきっちりと果たすことが前提になる。
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社内の弱みやアンバランスは改善の余地と見て、脅威はビッグチャンスと信じること。なぜならば、問題解決のための商品を提供するのが企業の基本的な機能である。存続の前提となる自社の問題を解決できないようでは、他社の問題解決などできるはずがない。
改善や革新には、「物理的な壁」「制度的な壁」「心理的な壁」の3つの障害がある。しかし、「心理的な壁」を越えれば「制度的な壁」も「物理的な壁」も大した障害ではなくなる。
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これが最高と言うものはない。それはつくっている人間が完ぺきではないからだ。また、成功を放置しておく手はない。それに付加価値をつければ成功を活かすことができる。
なお、余分なものを取り除き、顧客の費用対効果を高めることでも顧客にとっての付加価値は上がる。さらに、まったく新しいものにチャレンジできる(しなければならない)のが、現在のような乱気流時代である。
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知らなければアウトプットできないが、知っていても使えなければ意味がない。成果を上げるためには、構想力や構築力、実行力など、情報処理能力だけでなく、他の「力」が必要になる。
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知識労働者には、専門家や研究者などスタッフ関係ばかりでなく、管理者も含まれる。また、一般的には肉体労働・サービス労働と言われている分野でも、知識を活用すると、生産性は飛躍的に向上する。
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自分の姿を直接見ることはできない。そのためには、外から見ること。比較対照すること。ただし、誰と比べるかが非常に大事。
ニッチ戦略、細分化(市場のセグメンテーション)、ポジショニングを明確にしてこそ差別化も可能になる。自力でむずかしいときには誰かの力を借りること。
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超一流の仕事をしている人たちは、単純だが易しくはないこの方法を徹底的に実践しているだけだ。
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どんなものでもよい。仕事に貢献できるものがあるなら、それを徹底的に磨かせること。本人が気づいていないこともある。「これは」と思うものがあれば、やらせてみること。
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顧客がお金を支払ってくれるのは、「強みに対して」である。強みが強ければ強いほど、弱みには目をつぶってくれる。反対に、強み見がなければ、弱みに対して厳しい指摘を受ける。したがって、「集中すべきは強み」である。そこで問うべきは、「この環境変化の中でも、その強みは顧客に支持されているか?」である。
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と言うことは、誰かのバイアス(偏見・思わく・勘違い)が入っており、「使いものにならない」か「すでにビジネス・チャンスの機を逸している」と考えたほうがよさそうだ。必要なものは定性的な情報である。
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何を徹底させるのかが、あいまいな企業が多い。やるべきことが多すぎて、「すべてやれ」と一言で済むような印象を受けるものもある。決して悪いことではないが、現実的にできるのか? を考える必要がある。
その前に、スポーツと同じように、基本プレーと、それに必要な基礎知識を明らかにしておきたいものだ。これもスポーツと同じように、基本プレーが徹底できているチームは強い。強いというより、変な負け方(ケアレスミス)はしない。仕事も同じである。
自社における基本業務明らかにし、それをマニュアル化(作業標準化)して、繰り返し練習させて仕事に望むこと。訓練なしに、教育だけでレベルが上がることは稀である。なお、教育とは、知らないことを教え・できないことをできるようにすること。訓練とはすでにできていることを、さらに上手にできるように継続的に反復させること。
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しかし、他の目標(出費の伴う投資や活動)を達成しなければ利益目標も達成できない。そうした視点から見ると、ドラッカーの目標設定の8領域(マーケティング、イノベーション、生産性、人的資源、物的資源、資金、社会的責任、利益)がむずかしく感じるのであれば、バランススコアカードの目標の設定領域(財務の目標・顧客満足の目標・業務プロセスの目標・成長と学習の目標)は参考になる。
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具体的には、(1)現在の市場で現在の商品の売上高やシェア、(2)新市場で現在の商品の売上高やシェア、(3)現在の市場で新商品の売上高やシェア、(4)新市場で新商品の売上高やシェア、(5)利益のとれない顧客、売れない商品や販売ルートの廃棄や撤退、(6)および売上げを左右するサービス内容。
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それぞれのリスクについて、予防策、発生したときの対処法や、リスクの大きさを数値化しておくこと。
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なお、マニュアル化と言うのに抵抗があれば「業務の標準化」でもよい。誰がやっても「やるべき範囲」と「レベル」と「スピード」を同じにすること。
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